世界遺産登録〜世界の平泉へ

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世界遺産登録

世界遺産登録

2011年6月25日17:10、パリで行われていた、国連教育科学文化機構(ユネスコ)の
第35回世界遺産委員会で、平泉の世界遺産登録が正式決定しました。
三年越しの、岩手県民の夢が成就した瞬間です。
※日本時間では26日0時過ぎになります。

 

正式登録名

平泉−仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群

 

登録に関する除外資産及び名称変更

イコモスの勧告通り、柳之御所遺跡は除外され、
5つの構成資産での登録となりました。
名称変更については、イコモスの指摘(名称から考古学的遺跡群を外すこと)は
適応されず、無変更の状態での登録となりました。

 

世界遺産登録に向けての当初の評判

平泉の世界遺産登録については、当初難しいと考えられていました
何故なら、世界遺産への新規登録が、年々厳しくなってきている事や
日本国内では、既に同様の、仏教関係の遺産登録実績が複数ある事、
前回、浄土思想は分かりにくいと言われていたからです。

異例の結果と言われた世界遺産登録

異例の結果というのは、単に平泉が世界遺産へ登録されたからではありません。
会議における世界各国の委員国やイコモスが、
平泉に対してとても高い評価を与えたからです。

 

イコモスの説明

今回、イコモスが審査冒頭に行う登録勧告の理由説明に対して、
他の審査案件よりも、長い時間を費やしました。
これはイコモスが、平泉の価値を高く評価しているためだと言われています。

 

修正意見

今回の登録への成功のポイントは、対象資産の絞り込みにあります。
この事に対して、諸外国の委員から、賞賛の声が上がりました。
オーストラリアやエジプト、フランス等を初めとする多くの委員国が
「3年と言う短期間で、新たなる推薦書を作成して、再挑戦した事は
素晴らしい事」だとして、今回の行為を、高く評価
してくれました。

 

そして賞賛した意見を、修正意見として、決議に付け加えると言う
異例の結果になりました。
これらの事は、今回の平泉に対して世界各国が高い評価を与えてくれたと言う事です。
そして、会議では満場一致で登録が決議されました。

 

平泉の浄土思想が日本の宝から世界の宝へと、
日本の平泉から世界のHIRAIZUMIへと登った瞬間でした。

評価の理由と今後

評価の理由

現在、世界文化遺産への新規登録は厳しくなる一方です。
更に日本では、仏教関係の寺院の登録
(法隆寺や京都、日光など)が多く存在します。

 

その中で、今回高い評価を得て無事登録された理由は、資産の絞り込みや
5つの構成資産の持つ文化価値以外に、「中尊寺建立供養願文」に
込められた平和への思いも、大きな理由の一つ
です。

 

中尊寺建立供養願文に込められた思い

中尊寺建立供養願文は、奥州藤原氏の初代である清衡が、
多くの命を奪った戦い(前九年、後三年の役)で散った、御霊の霊を痛み
供養するための物
で、そこに敵味方の区別はありません。

 

中尊寺建立供養願文には、戦いの無い世の中を作り、平和を願う気持ちが込められています。
この平和思想が、世界から認められたと言えるのではないでしょうか。

 

今後の平泉

今回の世界遺産登録により、今後は世界遺産の保護に向けて
活動を行って行く必要があります。
ユネスコからも、今後の保全に向けて、金鶏山と他の4資産の間の眺望を
現状通りに維持すること等を含めた、数点の要望があったようです。

 

世界遺産への登録とは、同時に登録された遺産をキチンと守り、
後世へ伝えて行くことを、約束した事でもあります。
この事を今後も忘れず、次の追加登録へ向けて、
官民一体となった取り組みが今後も必要だと思います。

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